おしゃぶりは歯並びが悪くなる?上手な付き合い方って?
子どもがぐずったとき、寝かしつけの時、役立ってくれるのが”おしゃぶり”。
昔からある育児の定番アイテムとも言えますが、たまに耳にするのが「おしゃぶりを使っていると出っ歯になる」なんていう噂。
おしゃぶりとはどう付き合えばいい?いつまで使えるの?という疑問を考えます。
歯がはえそろったあとは、長時間使用に注意が必要
おしゃぶりは、赤ちゃんが咥えることで安心感を抱き落ち着くことができます。
しかし、研究(※1)によると、乳歯が生えそろい哺乳が終わる1歳半過ぎになっても長時間使用を続けていると、噛み合わせに影響が出てくる可能性があるとされています。
おしゃぶりを使い続けていると、舌で前歯が押されることで開咬状態となり上下の歯に隙間が出来てしまったり、出っ歯の状態になることがあるようです。
これを防ぐためには、おしゃぶりは1歳すぎから徐々に使用時間を減らし、2歳半頃までにやめるのを目標とすること。
3歳を過ぎてからも使用を続けている場合には口腔習慣となりやすく、やめるのが難しくなるケースもあるため注意が必要です。
安心材料として上手に取り入れて
とはいえおしゃぶりは、欧米などでは”指しゃぶり”の防止策としても使われています。
指しゃぶりはおしゃぶりと同様に赤ちゃんが安心する効果があるものの、やはり3歳を過ぎてからもやめられない場合には噛み合わせに影響が出る可能性があります。
このため、自分の指ではなくおしゃぶりを与えることで止めやすく、また睡眠時にも呼吸を確保が出来るためSIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐことが出来るとも言われています。
何よりも、ぐずり続ける赤ちゃんがおしゃぶりを咥えるだけで泣き止むことが出来るというのは、子育てをするママにとっても落ち着くことが出来る瞬間です。
寝かしつけや、外出中に困った時など、使用時間や場面を決めて上手に取り入れることで育児をスムーズにしてくれるかもしれません。
おしゃぶりに頼りきりになるのではなく、子どもとのコミュニケーションを取りつつ正しく使用していくことで、赤ちゃんとママ両方にとって安心出来る空間を作っていってくださいね。