【生活】連休明け、子どもにも五月病はある?SOSのサインと対策法とは
写真:https://www.photo-ac.com
5月に入り、ゴールデンウィークを終えた子ども達はまた登園・登校が再開します。
この時期、大人の間では「五月病」なんて言葉を聞くことも少なくありません。
しかし実は五月病になるのは大人だけでなく、子どもの間でも近い症状が起こることがあるのです。
子どもの五月病の原因とは?我が子の変化に気づくためのSOSサインや対策を考えてみましょう。
子どもの五月病って?
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五月病とはそもそも、医学的な病名ではありません。
このため正確な定義はないものですが、五月頃に心身の疲れやストレスから気分が落ち込んだり無気力になってしまう現象のことを呼ぶケースが多いです。
四月に環境や生活の変化があり、心の緊張や心身の疲れ・ストレスが溜まってしまっていると、ゴールデンウィークなどでいっきに気が緩み疲れが出てきてしまいます。
子どもにとっても入園入学・進級などと大きな変化があるこの季節は、大人と同じかそれ以上に疲れがたまりやすいものです。
家族と楽しい休日を過ごした安心感から緊張の糸が切れてしまい、そこで気分が落ち込み不登校気味になってしまう子も少なく有りません。
子どものSOSサインとは?
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真面目でがんばり屋さんの性格のお子さんは、「がんばって学校に行こう」「うまくやりたい」など新生活への順応のため気を張りつめていることも多いです。
子どもがなんだかいつもより口数が少ない・ぼーっとしている時間が長いというときは少し注意が必要です。
その他にも不機嫌な時間が長かったり、いつもは楽しそうにする遊びもつまらないというときがないか、保護者がチェックして見守ってあげましょう。
心や身体が疲れているときや不安感からくる睡眠不足などが影響し、自律神経も崩れやすくなってしまった場合には、発熱や腹痛等の身体症状が見られるケースも多くあります。
突然の短時間の発熱や登校前など緊張時の腹痛は五月病の影響とも言えるかもしれません。
健康的な生活サポートと、子どもの話を傾聴しよう
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では、子どもが五月病かも?と感じた時にはどう対応してあげるべきなのでしょうか。
五月病が心身的なストレスからきているものだと考えると、子どもの気持ちに寄り添い心と身体のケアをしてあげるのが一番の対策となります。
何気ない日常会話の中から本人が今不安に思っていることやストレスを感じていることがあればそれを引き出し、傾聴してあげます。
ここで無理に「何か辛いことがあるの?」と詰めよるのではなく、本人の口から「話したい」と思える存在がいることが力になることを忘れてはいけません。
共感してくれる誰かに自分の気持ちを話す、という行為だけでもストレスは大きく緩和されていきます。
本人の気持ちを引き出してゆっくりと向き合ってあげましょう。
また健康な身体は強い心をつくります。
良質な睡眠がとれるよう、消化の良い食事や暖かいお風呂を夜早めの時間に済ませられるようサポートしてあげましょう。
気分が上がらず家でテレビやゲームばかりになってしまうと体力を消耗出来ず寝付きが悪くなってしまうことも。
陽の光を浴びながら外出をする機会を作ってあげるのも良いでしょう。
五月の連休明けは大人も子どもも身体が疲れやすい時期となります。
いつも以上に健康的な生活やゆったりとした休息を心がけましょう。
どんなお子さんでも五月病になる可能性はゼロではありません。
しかし子どもは自分ではなかなか身体の異変に気がつきにくいため、この時期はいつもよりも子どもの変化に眼を向けてあげると良いかもしれません。