【子育て】3歳児健診の内容とは?どんなことを見ているの?
3歳6ヶ月ごろを目安に行われる3歳児健康調査。
自治体が主導し受ける定期健診の一つですが、一体どんなことを診ていくのでしょうか?
産まれてから数か月おきに受ける定期検診の中でも、1歳半頃に受けた検査から1年半ほどの期間が空くため、緊張されているご家庭もあることでしょう。
3歳児健診の目的や内容について見ていきましょう。
身体的・心理的な発達状況について
3歳児健診では、まず保護者への聞き取りや医師による問診を通して身体的・心理的な発達の状況についてを診ていきます。
一般的な身長・体重の測定により成長曲線と照らし合わせて現在の発達状況を把握していきます。
事前に配布される簡単な質問事項と照らし合わせて保護者に聞き取りを行い、当日は3歳児本人に対しても簡単な会話や質問が行われます。
具体的にはお名前を聞かれた後に、絵本を見ながら「どちらが長い?短い?大きい?小さい?」といった認識に関することや、救急車やパトカーなどの絵を見て「これはどんな時に動くの?」といった意味のある質問が行われることも。
もちろんはじめて会う大人との会話でうまくお話が出来ないケースも多くあるため、普段通りに会話が出来なくても問題はありませんが、保護者側からも気になること・心配な点があるときには相談をする機会ともなっています。
視力や聴力の検査が加わる
乳児期からの定期健診の頃からと違う点では、視力や聴力・尿検査が加わります。
事前に配布される説明用紙に従い、自宅で簡単な視力・聴力の検査を行います。
当日朝の尿をとる必要もあるため、健診の案内が届いたら早めに内容を確認し数日前から準備をしておくのが安心です。
当日行われる歯科検診では、虫歯の有無や歯並びなどに関して簡単な検査が行われます。
歯科検診がはじめてのお子さんは泣いてしまうことも多くあるため、怖くないよと安心させてあげられるよう声かけを行ってあげましょう。
どの検査でも気になる点がある場合には医師のほうから指導が行われたり、後日細かい検査を行うことをすすめられる可能性があります。
発達障害の傾向が見えやすい時期
3歳ごろは発達障害の傾向が見えてきやすい時期でもあります。
基本的な動作や言葉の発達に注目していき、一人で歩く・一人で食事ができるか?自分の名前が一人で言えるか?二語文が話せるか?などの項目を見ていきます。
全ての項目を完璧にできる必要はなく、全体を通した保健師や医師とのコミュニケーションを通して総合的に検査を進めていくため、親子で不安になることなくリラックスして受けてくださいね。
3歳児健診はテストのようなものではなく、子どもの発達の現状を知り、必要な場合にはサポートをしていくために行われるものです。
医療機関への紹介・かかりつけ医への相談の進め・経過観察など方法は様々ですが、その後の子どもの未来のために必要なこと。
育児について一人で抱え込まずに相談できる場としても、是非この健診の場を大切に健診を受けてみてくださいね。