子どもの”夏休み明け不安”を解消する、親の言葉がけ
間もなく夏休みがあけて新学期が始まります。
しかし、お休みが長かったせいなのか、急に幼稚園や学校に「行きたくない」と言いだしてしまう子も。
一体、子どもの中で何が起こっているのでしょうか?
行かない選択肢を受け入れる気持ちを持つこと
子どもにとって、学校は”社会”です。
小学生以上の場合、もし学校で自分を居場所が無いと感じているなら、それは自分が生きる社会全てから否定されているとなりかねません。
「毎日学校に行って卒業・進学していくのが当たり前」という風潮が強い日本では、つい親も学校に行って欲しい、行って当然だという気持ちをベースに、行きなさい!と声をかけてしまうことがあるかもしれません。
しかし学校以外にも社会があること、自分を受け入れてくれる場所があることを伝えてあげることで子どもの気持ちになることも。
居場所がない場所に毎日居続けるのは心をどんどん追いつめてしまうだけです。
学校に毎日行くことよりも、心の健康を保つことの方が大切なのは当然のこと。
”行かない”という選択肢を親も持ち、子どもの意志を受け入れる言葉を伝えてあげること。
そして家族、それ以外の人でも構わないので、学校以外の社会や居場所があるということを感じさせてあげましょう。
幼稚園児の「ママと離れたくない」には?
幼稚園児の場合は、”お友達が嫌”、”おもちゃが嫌”という風に本人が話していても、その裏には単純にママと離れたくないということが理由のケースが多いようです。
夏休み中には普段はあまり見られなかったテレビを見たり、楽しい場所にお出かけする機会が多いものです。
そんな楽しかった時間が終わるのが嫌だというのはもちろん、ママといつも一緒だったのに、また突然離ればなれの生活になる!と寂しくなってしまい、それを上手に伝えられずにただ「行きたくない」と話すことも。
ついやってしまいがちなのが、「幼稚園行かないならお菓子が食べられないよ!」「ママは一緒に遊ばないよ!」など否定的な出来事で子どもを幼稚園に向かわせる言葉がけ。
こう伝えると子どもは幼稚園に行くので思わず口に出してしまうことがありますが、これは少し大げさにいえば強迫観念ともなりかねません。
子どもがママと離れたくないなら、単純に「幼稚園には○○があって楽しいよ」と伝えても受け入れてくれないかもしれないため、「幼稚園に行ったらその後はママと沢山遊ぼう!」「帰ってきたら、こんな楽しみがあるよ!」とまず伝えてあげましょう。
何日か幼稚園の生活リズムを取り戻せば、ママと離れる不安や寂しさからは解放され、またこれまで通りの笑顔で登園してくれるようになることでしょう。
子どもにとって学校生活は大きな社会です。
しかし同時に、家庭も社会であり居場所となりえる場所。自己肯定感を高めてあげるプラスの言葉をつかうことで、子どもの安心感を増やしてあげてくださいね。