【健康】りんご病ってどんな病気?感染で気を付けることって?
写真:https://www.photo-ac.com
今年、首都圏では過去最大の流行となっている「りんご病」。
名前は聞いたことがある、自分も小さいときになったことがある、という方もいることでしょう。
基本的なりんご病の症状とはどのようなものなのか、どうして罹患者が増えているの?予防策はあるの?といった基本の情報をお伝えします。
りんご病「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」とは
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りんご病の本来の病名は「伝染性紅斑」と呼ばれるもので、ヒトパルボウイルスによる感染症です。
初期症状のあとに両頬がりんごのように真っ赤になることから、りんご病と呼ばれるケースが多くなっています。
具体的な症状としては、咳や鼻水・微熱などの風邪症状が起こった1~2週間後に両頬にくっきりとした赤い発疹が出てきます。
続いて腕や足にレース状の発疹が出てくるのが特徴となっています。
発疹は3~4日程度で消えますが、関節痛や頭痛などを伴うケースもあります。
りんご病の特徴
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りんご病は4~5年に一度のペースで、特に子どもの間で爆発的に流行するといわれています。
りんご病は一度感染すると免疫が出来るためその後二度目の感染はないものとされているため、感染が拡大してから数年の間その流行が落ち着きます。
その後また罹患していない子どもたちが多くなってきた頃に感染が広がっていくため周期があるとも考えられています。
このように子どもの頃にかかったことがある方も多い病気にはなりますが、大人への感染ももちろんありえるものです。
特に妊婦が感染した場合には胎児にも感染して流産の可能性や重篤な状態になるケースも考えられるため、注意が必要です。
感染予防でできること
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りんご病は発疹が出て診断を受ける頃には既に感染力が少ないとされています。
最も感染力が高い期間は初期症状の風邪のような時期となっており、飛沫や接触による感染が多くなっています。
このため、感染予防としては通常の風邪予防と同様にマスクや手洗いなどが重要となります。
予防接種のワクチンや専用の薬は特にないため、罹患したあとには経過観察とともに症状に応じた対処薬の処方を受けましょう。
乾燥が強い時期になると様々な感染症が流行しやすくなります。
かからないための対策も必要ですが、微熱や鼻水などの軽い症状の時に”人にうつさない”ための対策も考えることで感染の拡大を少しでもおさえられるはずです。