続く天災。子ども達の心のケアはどうする?
台風の被害が多く続き、不安な日々を過ごされている方も多いかもしれません。
特に小さなお子さんがいるご家庭では普段と違う生活や停電・断水などから、日常を過ごすのが大変なのはもちろん、子どもの心への影響も心配なことでしょう。
子ども達の心のケアのために今身近な大人が出来ること、意識すべきこととは?
意識したい4つのポイント
災害が起きたとき、子どもたちの心のケアについて日本ユニセフ協会(※1)では、以下の4つをポイントとして挙げています。
1.「安心感」を与える
2.「日常」を取り戻すことを助ける
3.被災地の映像を繰り返し見せない
4.子どもは自ら回復する力があることを理解し、見守る
災害が起こると日常からかけ離れた生活を強いられることも多く、大人も不安な毎日を過ごすことになります。
子どもたちが感じる不安感はさらに大きく、身近にいる大人は出来るだけその不安な気持ちを取り除いてあげられるようはたらきかけてあげる必要があります。
普段よりスキンシップや一緒にいる時間を増やしたり、「もう安心だよ」「大丈夫だよ」と声をかけて安心感を与えてあげましょう。
楽しい雰囲気の中で、今出来る遊びを
停電が起こったり避難場所で生活をすることになると、普段している遊びが思うように出来ないことも。
しかし、子ども達が楽しく過ごし心の安定を促すには”遊び”は必要不可欠なものです。
電気がなくても出来る手遊びや、しりとりなどの言葉遊び、新聞紙などを使った工作などが出来ると良いかもしれません。
夜間には停電の雰囲気を不安にさせないよう、懐中電灯やろうそくの火を使った影絵遊びなどを取り入れてみるのもおすすめです。
被災地以外でも子どもの心を気遣って
被災地ではもちろんですが、それ以外の地域で過ごす子ども達にも注意が必要です。
テレビなどで流れる震災の映像はショックが大きいものも多く、繰り返し見続けていると今この瞬間にも災害が起こっているかのように認識してしまうことも。
情報収集も大切ではありますが、子どもにはいつも通りのテレビ番組や好きなDVDなどを用意してあげると良いでしょう。
震災による子ども達の心への影響を少しでも軽くするには、身近な大人達の働きかけが重要です。
子ども達がこれまでの日常に近い安心感を感じられるよう、意識的に配慮をしていきたいものです。