【生活】むし歯を作りにくい”おやつ”と食べ方って?
子どもの歯は6ヶ月頃から生えはじめてから2歳半頃に乳歯20本が生えそろいます。
その後、10〜11歳頃まで長い年月をかけて永久歯へと生え変わっていきます。食べ物を噛んだり、発音を助ける歯は一生大切にしていきたいもの。
しかし甘いジュースやお菓子も大好きな子ども達。「もうお菓子やめなさい!」と怒るのではなく、むし歯を作りにくいおやつと食べ方で美味しく歯を守る方法を知っておきましょう。
むし歯はどうして出来る?
むし歯は単に甘いものを食べたから出来る、というわけではありません。
歯の質(むし歯菌を受け入れやすいかどうか)により、むし歯菌と糖分が歯に付着してから時間が経つとむし歯になってしまうのです。
歯垢(プラーク)が溜まるとむし歯菌が棲み付きやすくなってしまうため、これを歯みがきなどで取り除いてあげる必要があります。
またプラークの材料となる糖分や歯を弱くする酸が多い食べ物を多く摂っているとむし歯になりやすくなってしまうため、歯を守るには歯みがきをするだけでなく食べ物にも気をつけるべきなのです。
歯に良いおすすめのおやつ
むし歯を作りにくくするおやつとしては以下がおすすめです。
・口の中を酸性にしない:チーズやミニトマトなどの野菜
・口の中にとどまりにくい:寒天・ゼリー・ヨーグルト
また歯を強くするためにもよく噛むおやつとして、リンゴや団子、スルメや小魚などがおすすめです。
おやつの本来の役割とは食事で不足しがちな栄養を補うもの。
チョコレートやキャンディ、スナック菓子などを食べたがる子も多いですが、好きな具材のはいったパンやおにぎりなどで栄養とともにお腹を満たしてあげるのがおすすめです。
ダラダラ食べに気をつけよう
とはいえ、大好きなお菓子を食べるのは子どもたちの楽しみでもあります。
絶対にダメ!というのではなく、注意すべきは長い時間食べつづけている「だらだら食べ」。
長時間食べていたり、何度も何度も回数を重ねて糖分の多いおやつを食べていると、
口の中で酸性の状態が長く続くようになってしまいます。
口腔内で酸性が続くと歯の成分が溶け出してしまう(脱灰)ため、むし歯になりやすい環境を作り出してしまうのです。
食事のあとは唾液により酸性から弱酸性に戻っていきますが、もとの口腔状態に戻るには約1時間近くかかると言われています。
つまり食事と食事の合間に1時間を空けず何度もおやつを食べていると口の中がずっと酸性状態になってしまうため、食事やおやつの間隔はしっかりと2〜3時間ずつ置くべきだと言えるでしょう。
おやつの選び方、食べ方に気をつけつつ、しっかりと歯を磨くこと。
親子でそんなルールを守りながら、時には甘いものも楽しんで歯を大切に過ごしていってくださいね。