どんな心が育つ?年齢別で子どもの心を豊かにする遊びとは
子どもはそれぞれに好きな遊びを、毎日繰り返し行います。
大人が見ていると「そればかりやって飽きないのかな?」と思うくらいに一直線。
たかが遊びと思うなかれです。
実は子どもの心を育てるのに重要な役割を果たしています。
今我が子が好きな遊びは、どんな心を育てているの?
思いやりの心を育てたいけれど、どんな遊びをしたらいい?という疑問を年齢別に解説します。
1歳頃 お人形のお世話遊び
1歳を過ぎる頃の子どもによく見られるのが、お人形のお世話をする遊び。
教えたわけではないのに、お人形にお布団をかけて寝かしつけの真似や、ミルクをあげる真似などをする姿を見て驚くことも多いのではないでしょうか。
これは、いつも身近にいるママの真似をして遊んでいます。
ママの気持ちになりきってお人形の世話をすることは「相手の気持ちを想像する力」を育てるスタートラインです。
ぬいぐるみや絵本を使い親子で色々な役になりきって遊ぶことで、人の気持ちを汲み取り思いやる心を育みます。
2歳頃 おままごと
おままごとは、この年齢の子どもから男女問わず人気の遊びです。
これもまた普段見ている大人の姿を真似ることからはじまりますが、沢山の調理道具や食べ物のおもちゃなどを使うことで、日常生活への興味を増していきます。
お片づけはもちろん、火を使っている場所は「あつい」、包丁は手を切ったら「いたい」といった危険の察知など、基本的なルールを学ぶきっかけともなります。
また、何かを食べ物に見立て次の行程を考えながら料理の真似をすることで、想像力を豊かにしていきます。
一人でも夢中で遊んでいるように見えますが、大人が参加してコックさんやお客さんなどの役割を演じて遊ぶことで、コミュニケーション力を育て、徐々に子ども同士だけでも遊べるようになっていきます。
3歳頃 ドールハウス・車や電車遊び
3歳頃になると、女の子はドールハウス、男の子は車や電車を走らせる遊びに夢中になる姿が多く見られます。
ドールハウスは家族の会話や役割を考えながら演じて人形を動かしています。
また車や電車遊びは自分が車に乗っているつもりで移動させ、道路や踏切など街の情景を想像して遊ぶよう発展していきます。
これはどちらも、物事を客観的に見ているということ。
全体を俯瞰して見ることができるのは、主観的な自分だけの世界から複数の人がどんな役割をしているか、どんな気持ちでいるかを考えられているということです。
架空の世界を作りロールプレイングしていくことで思考力をより育てていきます。
子どもが毎日夢中になっているその遊びは、豊かな心を育てるきっかけです。
時に大人も一緒に様々な役割を演じあい、遊びの世界を広げてあげましょう。